摘要:本稿の原文,"論日本人'中國観'的歷史変遷"は,『日本學刊』(中國社會科學院日本研究所 中華日本學會)2003年第2期に刊行されたものである。2000年間の中日関系の進展の中で, 日本人の"中國観"は3回の大きな変遷があった。そして今4回目の大きな変化の初期段階を迎えている。その変化は日本社會內部の構造の変動や刷新, 外的な國際社會秩序の調整や再構築がその前提とされ, "実力主義", "現実主義", "國家利益優先"の価値基準により方向づけられてきた。日本人の"中國観"の変遷を眺めると, その変化には次のような法則がある。それは, 中國の國勢が盛んなときは日本人の中國観は中國尊重の傾向にあり, 中國が衰退にあるときは日本人の中國観は中國蔑視の傾向にある。これは明らかに"実用主義"の特徴を示している。