共找到 211,825 条论著文献

1、中國方言系統論:漢語系諸語の分岐と粵語の成立 2019/3

摘要:內容紹介 言語の変化の歷史に,生物の系統を推定するための手法を応用し,きわめて復雑な方言分岐と伝播を科學的に推定する方法を導き出す,中國語學研究を革新する一冊.「粵(えつ)語」および「桂南平話」の系統樹を描き出し,両者の共通の祖語がくっきりと姿を現す.【第7回東京大學南原繁記念出版賞受賞作】 主要目次 第1章 漢語系諸語比較研究の意義   漢語系諸語とは  粵語,平話とは  漢語系諸語と系統論  第2章 先行研究   早期の報告・研究  漢語系諸語における比較研究  漢語系諸語における分岐學的研究  非分岐學的な理學的方法による系統論  第3章 方法論   問題の所在  共通祖語の再建と漢語系諸語  系統について  系統推定の方法論  第4章 粵祖語の音類を求める   粵祖語の再建初案の體系  長介音韻母  硬口蓋韻尾  宕攝開口三等莊組  破擦音の系列數――舌尖元音の問題  *yŋ/k  果攝開口一等  唇歯鼻音  *z-の問題  雲母・以母  二重子音について  第5章 系統推定   形質  分岐學的分析   粵語・桂南平話の系統樹  第6章 粵祖語の再建   再建形の決定に関する理論的問題  粵祖語再建案  調値  小括  第7章 漢語史の中の粵祖語   「非粵語的」な粵祖語  粵語・桂南平話の言語史  系統樹から見た「方言」とは  第8章 結論 【附論】  各語(字)の再建形,各OTUの形質行列および方言分布図  數學的概念の定義一覧  分類と系統の概念的差異について――コケ植物を例として  本書の通読に必要な中國音韻學の概念・用語
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2、張恨水の時空間:中國近現代大眾小說研究 2019/3

摘要:1930年代、魯迅の時代に最も読まれた中國大眾小說、張恨水作品をとらえなおす 張恨水(1895~1967)は鴛鴦蝴蝶派の代表的作家として長く批判にさらされた。 本書は中國近代文學史を大眾の側から書き換える。都市構造、近代交通、映畫、メディア、近代建築、近代病理、ジェンダーから作品を読み解く。同時に結末に至る哲學的思索もそなえる。 前近代と近代の狹間に揺れ動く作品世界を動的に描寫する。 目次 序 第一部 張恨水作品論 一、都市小說として『啼笑因縁』を読む 【コラム1】張恨水―頑固な売れっ子作家 二、『啼笑因縁』をめぐるもう一つの物語 【コラム2】張恨水及び通俗文學評価をめぐって 三、小說と映畫化―張恨水『銀漢雙星』の場合 四、張恨水『平滬通車』(上海特急)論―「近代」に乘り遅れた男 五、メロドラマの中の狂気 第二部 中國現代文學研究 一、馬原小說札記 二、鳥を飼う老人―陳建功と都市 【コラム1】蘇童―逃げても逃げてもメビウスの輪 三、王安憶『長恨歌』―可愛的上海小姐 【コラム2】《書評》岸陽子著 早稲田大學出版部 『中國知識人の百年 文學の視座から』 第三部 エッセイ 【コラム1】中國のポピュラー・ミュージック あれこれ 【新歳時記 春の巻】菜の花の思い出 【新歳時記 夏の巻】海水浴 【新歳時記 秋の巻】香山に登る 【新歳時記 冬の巻】厳寒の北京 第四部 解說とあとがき 読者への想像力―馬原論に寄せて 加藤三由紀 現代中國の都市文學/市井小說あるいは中國作家にとっての北京、上海―阪本ちづみ氏の二論文を読む 栗山千香子 阪本ちづみさんの張恨水作品研究 宮尾正樹 一冊の本と一人の少年を殘して君は逝ってしまった。 牧陽一 初出一覧 阪本ちづみ略歷
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3、源氏物語と平安朝漢文學 2019/2

摘要:平安時代の文人貴族にとって、漢の思想・文化は、ある種の規範かつ憧憬の対象としてあった。 なかでも白居易の詩文は日本に舶載されて以來、広く愛され、日本の漢文世界に深く根をおろすとともに、『源氏物語』などの物語文學を育む豊かな土壌となった。 仮名文學が興隆して國風文化が開花し、また一方で、漢文學的な文化潮流が再興し頂點に達した一條朝の時代―。その時代に花開いた和漢の作品を丁寧に読み込み、そこにあらわれる表現を丹念に分析することで、和の內なる漢のあり方、和漢の交響を文學史上に位置付ける。 序 Ⅰ 白居易の文學と平安中期漢詩文  第一章 一條朝前後の漢詩文における『白氏文集』諷諭詩の受容    一 問題の所在    二 平安時代中期における白居易諷諭詩受容の様相    三 具平親王詩と白居易諷諭詩    四 慶滋保胤の文    おわりに  第二章 菅原文時「封事三個條」について    はじめに    一 文時意見封事の構成と內容    二 結びの文言の不審    三 白居易擬制の方法との関連    おわりに  第三章 一條朝文人の官職・位階と文學―大江匡衡・藤原行成・藤原為時をめぐって    一 匡衡と行成の書狀    二 藤原行成および大江匡衡の詩    三 藤原為時および大江匡衡の詩  第四章 一條朝の文人貴族と惟宗允亮―源為憲詩を起點として    はじめに    一 源為憲詩と藤原行成『権記』    二 惟宗允亮『政事要略』と白氏受容  第五章 平安時代の「長恨歌」受容―金澤文庫本『白氏文集』の訓から    はじめに    一 「但教心似金鈿堅 天上人間會相見」の解釈 一―輪迴転生の発想    二 「但教心似金鈿堅 天上人間會相見」の解釈 二―金澤文庫本の訓點    三 金澤文庫本の訓點の由來 一―願文の表現    四 金澤文庫本の訓點の由來 二―謫女仙の発想    おわりに Ⅱ 『源氏物語』と漢詩文世界  第一章 『源氏物語』准拠の手法と唐代伝奇・中唐の文學観    はじめに    一 唐代伝奇の手法    二 中唐の文學観    三 『源氏物語』の物語論と中唐の文學観  第二章 『源氏物語』と中國文學史との交錯―不可知なるものへの語りの方法    はじめに    一 不可知なるものに対する合理的な態度    二 不可知なるものに対する非合理的な態度    三 『源氏物語』と唐代伝奇及び「長恨歌」    おわりに  第三章 『源氏物語』と史書の接點―童謠の方法    はじめに    一 賢木巻の正月司召について    二 韻塞の負態の饗宴場面    三 史書における「童謠」    おわりに Ⅲ 白居易の文學と『源氏物語』  第一章 中唐白居易の文學と『源氏物語』―諷諭詩と感傷詩の受容について    一 白居易諷諭詩と『源氏物語』    二 白居易戀愛詩と『源氏物語』―(一)感傷と諷諭    三 白居易戀愛詩と『源氏物語』―(二)仏教に救いを求める姿勢    おわりに  第二章 『源氏物語』と「長恨歌」―正編から続編へ    はじめに    一 『源氏物語』と「長恨歌」    二 桐壺巻の桐壺帝と「長恨歌」    三 幻巻の光源氏と「長恨歌」    四 宇治十帖世界の「長恨歌」  第三章 朝顏巻の紫の上―月と人と 白居易詩のこころへ    はじめに    一 朝顏巻の紫の上歌について    二 紫の上歌と「琵琶行」    おわりに  第四章 荒廃した邸宅と狐―『源氏物語』蓬生巻と白居易「凶宅」詩    一 蓬生巻と白居易「凶宅」詩    二 「凶宅」詩の受容について    三 中世の受容との相違 付 章 『紫式部日記』の思考の姿―白居易詩「身」と「心」詠との関連において    はじめに    一 池上の水鳥をみつめる白居易詩    二 白居易「身」と「心」詠について    三 白居易「身」と「心」詠と『紫式部日記』 あとがき 初出一覧 索 引
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4、琉球諸島の動物儀禮 2019/2

摘要:琉球諸島全域で確認されるシマクサラシよばれる動物儀禮。豚や牛の骨、肉、血など、様々な形で神に動物を捧げるその行為には、どのような意味があるのか。 本書は、先行研究を丹念に読み解き、また2002年から2018年までの長期に渡る調查によって、39市町村535村落で確認されたこの儀式について、これまで明らかになっていなかったその成り立ち、選定される動物の意義、儀禮の目的など微に入り細に入り記した研究結果の結実である。 日本民俗學の研究手法が持つ現代的な可能性を提示する、沖縄研究および日本民俗學の発展を後押しする快著。 序章 先行研究と課題 第一章 シマクサラシ儀禮の諸相 第二章 シマクサラシ儀禮の供犠性 第三章 シマクサラシ儀禮の期日と定期化說の検證 第四章 畜殺される動物の変遷と意味 第五章 悉皆調查からの展開と考察 終章 総括と展望 參考文獻 話者一覧
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5、日本統治下の教科書と台灣の子どもたち 2019/2

摘要:文化も言葉も違っていた台灣での植民地統治において、現地住民との意思の疏通や命令の伝達のために、最も急務とされていたのが國語(日本語)教育の実施でした。すなわち台灣人に日本語を教えることです。當時台灣での國語教育の方針を主導していたのは伊沢修二という人でした。植民地統治が始まって間もなくの一八九六年に、台灣で最初の國語教育機関「國語伝習所」が創立され、日本本土よりも早く「國語」という言葉が學校教育で使われることになりました。その二年後の一八九八年一〇月に、公學校令が発布され、台灣人児童を対象とする初等教育機関「公學校」が発足しました。教育內容は日本本土の小學校とは違っていましたが、本土よりも早く「國語」という教科が設置され、日本語教育を行うことになりました。さらに、翌年の一九〇〇年から最初の台灣人用初等國語教科書「台灣教科用書國民読本」が総督府によって編集・刊行されました。日本統治時代が終わるまで、全五期計六〇冊の台灣人用初等國語教科書が出版されたのです。  近代における植民地の歷史を見てみると、その目的は主に植民地の経済開発にあります。しかし、経済を目的とする植民地統治は、いつも現地の住民やその人たちの生活スタイルをはじめ、政治的な環境、學校教育に至るまで全般的な影響を與えてしまいます。もちろん、実際の統治狀況は宗主國(植民地統治を行う國のこと)の背景、統治目的および統治の方法によっても違ってきます。アジア唯一の舊宗主國になった日本の統治方針や植民地政策は、當時のヨーロッパの舊宗主國とは違っていました。  植民地統治の実態を追究する時に、表面的な政策內容を解読することだけでは足りません。重要なのはその方針が定められた理由とその背景を究明することです。植民地教育の研究も同じです。教育制度の說明に止まらず、実際の教育內容を明らかにしなければなりません。特に日本の植民地統治には「同化」政策が基本方針であり、その実現に學校などを通して植民地の人びとに「教育」を施すことは必要不可欠でした。  植民地の學校のカリキュラムや組織構成は宗主國の統治方針と現地の文化の相互作用で特獨なアイデンティティーを持つことになります。學校で行われている授業や學校行事のみならず、植民地が持つ歷史や文化の要素、それぞれの地域に存在する特徴や、地域社會の影響力はどのように植民地學校に影響を與えているのかを知ることも大切です。そのため、できる限り當時の學校の様子を教育政策、カリキュラム、教師、學生などから再現することが大切です。さらに具體的な教育內容を把握しなければなりません。  例えば、同じ同化政策を唱えたフランスの植民地統治は、自由平等思想の影響を受けて、所領する植民地でフランスと同じような學校を作り、フランス語教育を行い、フランス文化を植民地にもたらしました。一方、イギリスの場合は間接統治主義で、植民地における政治的自由は許しました。また、イギリスは植民地の教育をとても重要視していたので、方言を使う原住民學校を作るなど、植民地の伝統文化を尊重していました。しかし、経済的な収益は、最終的にやはり宗主國であったイギリス政府のものでした。  日本の植民地教育では、天皇制を中心とする國家體制の影響を受け、植民地でも立派な「日本國民」を育てることが植民地教育政策の前提となっていました。植民地の教育に対する統制は學校や教員から、カリキュラム、教科書にまで及んでいました。さらに、當時日本の植民地はすべて儒教の影響を受けていた地域にあるため、その根底にある思想上の繋がりも日本の植民地教育に影響を與えていました。特に國語(日本語)教育による同化、いわゆる「言葉」からの同化が中心になったと言われています。 目次 はじめに──私のお祖父さん   一 日本統治下台灣の教育について  1 植民地教育とは何だろう  2 台灣における植民地統治の展開  3 公學校教育の成立とその後  4 公學校教育の主旨 二 台灣人生徒用の初等國語教科書  1 第一期『台灣教科用書國民読本』  2 第二期『公學校用國民読本』  3 第三期『公學校用國語読本(第一種)』  4 第四期『公學校用國語教科書』  5 第五期『コクゴ』『初等科國語』 三 國語教科書の中の子どもとその生活  1 「衣」――教科書に描かれる台灣人児童の服裝  2 「食」――教科書にみる台灣人の食生活  3 「住」――昔の台灣のお家はどんな感じだろう  4 娯楽――台灣人児童の游び  5 台灣人児童の學校生活 四 國語教科書にみる都市と農村  1 どうして公學校に「都市・農村」の問題が起きるのだろう  2 教科書の中の「都市と農村」  3 農村公學校の子どもたち  4 國語教科書の編さん方針にみる都市と農村  5 公學校國語教科書の都市と農村  6 國語講習所用國語教科書の都市と農村について 五 台灣の國語教科書の挿絵とその特徴 むすびにかえて――日本時代を生きた人びとの記憶 參考文獻   関連推薦図書   年表
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6、林羅山の學問形成とその特質:古典注釈書と編纂事業 2019/2

摘要:本書は、林羅山(1583~1657)の學問形成とその特質の実態解明を目的とする。これにあたり、林羅山が作成した古典注釈書と彼が主導した徳川幕府による修史事業に著目し、清原宣賢(1475~1550)や藤原惺窩(1561~1619)および林鵝峯(1618~1680)との比較検討を行うことにより、林羅山が先學の問題點を如何に認識し、自身は如何に超克したのか、また林羅山自身の問題點は何処にあり、それは如何に克服されたのかを、現存する林羅山資料の個別の性格に十分な配慮をしつつ、具體的な證拠に基づいて論じる。(本書「序論」より)  林羅山の學問形成とその特質―古典注釈書と編纂事業―〈目 次〉   序 論    前篇 慶長から寛永前半にかけての林羅山と古典注釈     第一章 清原宣賢「三略秘抄」と林羅山「三略諺解」の比較検討     第二章 「七書直解」のテキストに対する姿勢の比較     第三章 林羅山の「大學」解釈をめぐって     第四章 藤原惺窩と林羅山の交渉再考         ―「知新日錄」受容を考慮に入れて    後篇 寛永末年からの林羅山と編纂事業     第五章 五山文學批判と博への志向     第六章 林羅山の學問とその特質について     第七章 「本朝神社考」上巻の構成について     第八章 徳川幕府の宗教政策と「本朝神社考」との連動について     第九章 修史事業から窺う林羅山と林鵝峯の差異   結 論/文獻目錄/図 表/あとがき/索 引
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7、西遊記:妖怪たちのカーニヴァル 2019/2

摘要:目次 序 『西遊記』は子供に読ませるな! Ⅰ 『西遊記』はどんな本か  『西遊記』三大トリビア  『西遊記』を飛ばし読みする  『西遊記』ができるまで  玄奘三蔵の大旅行  『大唐西域記』(だいとうさいいきき)  『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』(だいとうだいじおんじさんぞうほうしでん)  西天取経を描いた図像資料  『大唐三蔵取経詩話』(だいとうさんぞうしゆきようしわ)――物語られる三蔵法師  『取経詩話』はどんなおはなしか  『大唐三蔵取経詩話』 ……
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8、青島〈チンタオ〉と日本:日本人教育と中國人教育 2019/2

摘要:目次 一 はじめに   1 日本と青島との関系   2 世界史の中の青島 二 戦前青島の中國人學校  ⑴ ドイツ統治時代の中國人學校   1 蒙養學堂の設立過程   2 生徒數   3 高等教育の整備   4 まとめ  ⑵ 第二次日本統治時代の中國人學校   1 青島の中國人學校で使われた日本語教科書   2 日本語教員   3 まとめ 三 戦前青島の日本人學校  ⑴ 戦前青島の日本人小學校   1 青島日本第一尋常高等小學校   2 青島第二日本尋常小學校   3 青島日本第三國民學校   4 四方日本尋常小學校   5 滄口尋常高等小學校  ⑵ 戦前青島の日本人中等學校   1 青島日本中學校   2 私立青島學院   3 青島高等女學校  ⑶ 敗戦後の青島日本人學校と戦後日本   1 敗戦と青島からの引き揚げ   2 戦後日本における青島中學校同窗會「鳳雛會」の再興   3 日中國交正常化と青島への進出   4 青島日本人會の結成と青島日本人學校の創設 おわりに 參考資料 參考図書案內 參考文獻 現在の戦前日本人學校校舎 青島および日本人學校関系年表
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9、中國近代の巨人とその著作ー曾國藩、蔣介石、毛沢東 2019/1

摘要:はしがき 「士」の家計簿―曾國藩の著作より―        村上 衛  はじめに/1 北京入りまで/2 京官時代/3 曾國藩の家計簿(湘軍時代)/4 曾國藩の家計簿(督撫時代)/おわりに 蔣介石と『中國の命運』              森川裕貫  はじめに/1 『中國の命運』の內容/2 『中國の命運』への肯定的反響/3 中國共產黨による批判/4 中國國民黨內部の深刻な憂慮/5 英米の反応/6 増訂版の刊行/7 ジャジェフェによる英語版の出現/8 中國國民黨の対応/9 二つの英語版に対する英語圏読者の反応/おわりに/參考文獻 毛沢東―書家として、詩人として―          石川禎浩  はじめに/一.毛沢東の書――懐素に范をとった「狂草」の筆づかい/ 二、毛沢東の詩(詞)―天下や歷史を相手に人生を戦う/おわりに― 日本の漢詩と毛沢東の不思議な縁
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10、陽明學のすすめ.Ⅶ 2019/1

摘要:佐藤一斎は大儒學者、教育者であり、言志四錄の著者として有名であります。幕末から明治にかけて、時代の先頭に立つ人物を多數育てている功績は大であります。深澤賢治氏の実業界における豊富な経験と不斷の勉學が表れており、佐藤一斎の教育者・指導者としての人物像が的確に書かれています。(公益財団法人斯文會理事長・元二松學舎學長・全國漢文教育學會會長 石川忠久) 序 文 〈石川忠久〉 推薦のことば 〈鈴木隆一〉 まえがき 佐藤一斎とは 人と生涯 略歷/人柄/陽朱陰王/好奇心/怪異/身內の死/家族/昌平坂學問所/昌平黌の拡張/昌平黌の儒官/人生転機の旅/一斎と岩村藩/弟子の話 /後世への影響 師と弟子たち 師 林述斎/鷹見星皋/井上四明/中井竹山 主な弟子たち 山田方谷/佐久間象山/林鶴梁/大橋訥庵 /河田迪斎 人生観と詩文 箴 言 學問の仕方/本の読み方/文章・詩歌の考え方/教育の仕方/指導者の心構え/老人の心構え/日常生活の心構え/人の欲/飲酒/女性の人生のわかれ道/健康長壽の方法 /第二の人生へのヒント/死の考え方 漢 詩 略 年 譜 參考文獻 あとがき
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11、『夢占逸旨』の研究:中國の「夢」の思想 2019/1

摘要:『夢占逸旨』は、明代中期の儒者・陳士元(一五一六~一五九七)が編纂した夢書である。夢と占夢について論じる內篇十篇と、夢の事例を中心とする外篇二十篇とから成る。『夢占逸旨』が刊行された一五六二年(嘉靖四十一年)は、十二代皇帝世宗の治世にあたる。これは西洋學術の流入や北虜南倭の事変勃発など、海外諸國との関系も大きく変動した時期であり、國內では學術文化の転換期でもある。 特に、王陽明の在世中にかかる嘉靖年間は心學が大いに支持されたことで理學の衰退と心學の復興が顕在化したほか、獨創的な経典解釈が好まれたため、経學や訓詁の學は衰退の一途を辿った。庶民の生活環境も大きく変化した。生活水準が向上し、教育が普及するほか、嘉靖から萬暦にかかる刻書印版の盛行により、叢書、類書、辭書、別集が続々と編集刊行され、民眾の知識水準も向上した。こうした時代の流れに乘り、人々の興味関心は大きな広がりをみせていく。おそらく「夢」もその一つであり、個人の安心立命の拠りどころとして、また精緻な幻想世界を創り出すモチーフとして享受されたものと思われる。しかし、急速な情報化社會と豊かな大眾文化の到來は、「夢や占夢の伝統的なありかた」を希薄にすることにもなった。中國古代において、夢や占夢は國の大事を読み解く媒體として神聖視された。 殷墟で発見された甲骨文字史料の中では王が夢の意味を問い、儒家経典の『周禮』では占夢官による占夢の方策を記している。しかし、時代も変われば夢や占夢のありかたも変わる。明代中期頃の人々にとって、古代人の見た夢と占夢は既に過去の遺物であっただろう。この「遺物」に目を向け、夢と占夢の伝統的なありかたを思索し、「夢とは何か」「占夢とは何か」という問いを投げかけたのが『夢占逸旨』であった。「逸旨」とは、すでに失われてしまった夢と占夢の姿を取り戻そうという陳士元の思いを反映する語であろう。こうして刊行された『夢占逸旨』は、萬暦に入ると個人選集『帰雲別集』にも収錄され、清代の嘉慶年間(一七九六~一八二〇)には呉省蘭輯『芸海珠塵』が、道光年間(一八二一~一八五〇)には『帰雲別集』重刻本が刊行された。嘉慶・道光といえば、日本では江戸時代後期にあたる。 正確な時期はわからないが、江戸時代の日本でも『夢占逸旨』は読まれたようである(江口孝夫『日本古典文學 夢についての研究』、風間書房、一九八七年)。夢の理論書と事例集(読み手によっては自身の夢を占うための占夢書)とを兼ねる『夢占逸旨』は、中國の夢研究における成果の一つとして認知されていたことが窺える。……本書の主眼は『夢占逸旨』の翻訳のみではなく、その思想を明らかにするという點にある。そのため、本書では『夢占逸旨』に関する「論考篇」と、內篇のみを対象とする「訳注篇」の二部構成を取っている。論考篇には、『夢占逸旨』の思想的內容を中心に論じる二章、 嘉靖本の流伝や諸版本の比較などについて論じる二章の計四章を収錄する。第一章では、道家系文獻に由來する「真人不夢」(高い精神性を持つ聖人は夢を見ない)に対し、いわば反「聖人不夢」論を唱えた陳士元の思想的特質について考察する。そして、『夢占逸旨』における占夢理論構造について考察する。第二章では、陳士元の示す占夢理論が古代文獻『周禮』の占夢法を基礎としつつ、人間の行動論や精神的問題を取り入れて構築されたものであることを論じる。また、考察の過程では、『夢占逸旨』外篇についても言及する。第三章は、版本間の異同についてまとめたものである。版本間の異同を比較検討し、各版本の特色や版本としての精度を明確にすることを目的としている。第四章では、筆者が二〇一二年に実施した嘉靖年間本の調查結果をもとに、従來の說を修正しつつ、『夢占逸旨』の版本系統および嘉靖年間本流伝の経緯について論じる。「訳注篇」についても概要を示しておく。本訳注は、二〇〇八年から二〇一三年の間に『中國研究集刊』にて連載した「『夢占逸旨』內篇訳注(一)~(七)」を基礎としている。これは、道光年間『帰雲別集』重刊本を底本とし、対校本として『芸海珠塵』本を使用し、両者の異同も附すものであった。ところが二〇一二年、筆者は偶然にも、これらの版本を遙かに溯る嘉靖年間本と萬暦年間『帰雲別集』本が、台灣の中央研究院傅斯年図書館に所蔵されていることを知ったのである。そこで同年夏にこれらを調查したところ、その內容は従來の版本と大きく異なり、また、これまで執筆してきた訳注にも修正を要する內容を含んでいた。そこで訳注連載終了後、筆者は訳注の改訂に著手し、現在ようやくその改訂を終えることができた。また、本訳注が內篇のみを対象とする理由についても簡単ではあるが述べておきたい。『夢占逸旨』はその書名から占夢書と思われやすいが、実際は夢や占夢に関する思想書という特徴を非常に強く持っている。したがって、『夢占逸旨』理解のためには、その特徴を顕著に示す內篇の全貌を明らかにする必要がある。もちろん、夢の事例集である外篇にも興味深い點は多々あるし、思想的傾向を窺い知ることのできる個所も確認できる。但しそれは僅かであり、大部分はやはり経書史書などから引用する夢の事例である。「外篇」という名前からも、本篇の位置づけはやはり內篇の補完という點にあるのだろう。以上の狀況から、筆者は今回の訳注の対象を內篇に絞ることにした。また、內篇の理論は、陳士元が修めた儒學を中心に、さまざまな文獻を拠りどころとするため、本訳注ではこれらに関する語注も附している。 理解の一助となれば幸いである。 目次 口 絵   はじめに  論考篇 第一章 陳士元の夢の思想――「真人無夢」をめぐって 一 宋儒の理解              二 『夢占逸旨』の反論(「赤子の心」) 三 夢の理論(発生とその位置づけ) 第二章 『夢占逸旨』の占夢理論について――『周禮』の占夢法との関系から 一 『夢占逸旨』における天象観測の重要性 二 占夢の事例に対する分析――『夢占逸旨』外篇について 三 「五不占」と「五不験」 第三章 『夢占逸旨』版本の系譜と修訂意図について――內篇異同個所の考察から版本間の異同について 第四章 夢書の受容に関する考察――『夢占逸旨』を例として 一 明清の図書目錄における夢書      二 『夢占逸旨』の流伝について 三 陳毅による題記            四 『夢占逸旨』嘉靖本について 五 明代における夢書の展開  訳注篇 (『夢占逸旨』 內篇巻一、 巻二)  ※訳注本文については、本書に収錄するにあたり底本の変更(道光本から嘉靖本へ)を行った。それに伴い【校異】 【書き下し文】【現代語訳】【注釈】の全てについて見直しを行った。 凡 例/序 文 夢占逸旨目錄/真宰篇第一/長柳篇第二/晝夜篇第三/眾占篇第四/宗空篇第五/聖人篇第六/六夢篇第七/古法篇第八/吉事篇第九/感変篇第十 解說――『夢占逸旨』と陳士元について あとがき・初出一覧・引書一覧・索 引
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12、基本情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集 : 平成31年度 2019

13、ラクラク簡単自分でできる!ひざ痛セルフケア : 簡単ストレッチ筋トレ&ウォーキングで痛みが消える 2019

14、西晉朝辭賦文學研究 2018/12

摘要:目錄 序 論  第一節 西晉「朝」辭賦文學研究とは         第二節 左思の生涯とその文學  第三節 西晉文學び辭賦文學研究における「三都賦」  第四節 本書の構成と目的  附 節 辭賦よりみる「三國志」――「三都賦」の概要   附錄① 【左思及び「三都賦」關係年譜】   附錄② 【三國時代から西晉時代の各王朝の領土の變遷に關する地圖】 上篇 「三都賦」前後の賦作とその周縁 第一章 漢賦からの繼承と發展  第一節 漢賦からの繼承  第二節 漢賦からの發展   (1)作品內の描寫範圍の場合   (2)宮殿描寫の場合   (3)狩獵描寫の場合  第三節 「三都賦」における左思の苦心       第二章 「齊都賦」著述から見る「三都賦」の構想  第一節 「齊都賦」の著述とその散逸         第二節 左思「齊都賦」の構成及び內容  第三節 徐幹「齊都賦」との比較           第四節 左思「三都賦」との比較  第五節 左思における都邑賦の位置附け 第三章 「三都賦」以後の都邑賦の展開とその變容  第一節 「三都賦」以前の都邑賦           第二節 「三都賦」以後の都邑賦  第三節 都邑賦の傳統への回歸            第四節 鮑照「蕪城賦」に見る「三都賦」  第五節 廋信「哀江南賦」に見る「三都賦」 第四章 兩晉時期の文章創作における「紙」  第一節 書寫材料の交替に關する從來の理解  第二節 「書籍」「書簡」への限定的利用――後漢から三國時期  第三節 文人による「紙」への注目――西晉時代  第四節 文章創作における「紙」利用の一般化――「晉宋之際」  第五節 文章創作と「紙」の關係 第五章 後漢から兩晉時期における賦注の確立について  第一節 兩晉時期以前の賦注の發生と展開  第二節 曹大家「幽通賦注」より始まる後漢三國時期の賦注  第三節 韋昭や郭璞の注釋活動に見る賦注形式の確立 中篇 「三都賦」と西晉武帝期の政治・學術 第六章 左思「三都賦」は何故洛陽の紙價を貴めたか  第一節 「三都賦」に對する同時代評價        第二節 左思「三都賦序」に見る著述動機  第三節 地方志編纂の流行              第四節 西晉王朝の平呉政策  第五節 張華による『博物志』編纂と左思 第七章 「三都賦」劉逵注の注釋態度  第一節 劉逵注の特異性               第二節 劉逵注の引用書の傾向  第三節 劉逵の官曆                 第四節 圖書搜集事業と知的欲求の向上 第八章 「三都賦」と中書省下の文人集團――張載注の分析を中心に  第一節 「魏都賦」張載注の特徴           第二節 「三都賦」の著述と中書省  第三節 中書省を據點とした著述活動 第九章 左思「三都賦」と西晉武帝司馬炎  第一節 「三都賦」の多面的特徴           第二節 寫實性び類書的性質の成立背景  第三節 西晉王朝の正統性の主張の背景        第四節 「三都賦」に見える司馬氏一族への配慮  第五節 西晉武帝期における中書省の役割       第六節 左思「三都賦」と西晉武帝司馬炎 結  論  第一節 本書の總括――洛陽の紙價をして貴からしめたもの  第二節 「三都賦」の汎用性             第三節 六朝辭賦文學の再評價 下篇 譯  篇 『文選集注』を底本とした「三都賦」通釋び解說   凡 例 「三都賦序」/「蜀都賦」/「呉都賦」/「魏都賦」 引用び參考文獻一覽   あとがき・初出一覽・索 引
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15、ユーラシアのなかの宇宙樹・生命の樹の文化史 2018/12

摘要:北歐エッダのユグドラシル、シベリアやモンゴルにおけるシャーマンの樹木信仰、中國の『山海経』にみえる建木、諏訪大社の御柱や東日本大震災を生き抜いた奇蹟の一本松…。 世界の中心軸としての宇宙樹(世界樹)の観念や豊穣・再生を象徴する生命の樹の思想は、時代・地域・民族によりさまざまな名稱で呼ばれ、神話や儀禮、芸術、文學のなかでシンボル化され、人々の心に根付いてきた。 古代から現代に至る宇宙樹・生命の樹の思想と精神文化、そのベースとなる樹木崇拝・巨木信仰の諸相を、ユーラシア北方から日本への文化伝播に焦點を當てながら、民俗・考古・歷史・神話・文學など多角的な視點から掘り起こす。 目次 序論 山口博 Ⅰ ユーラシアのなかの宇宙樹・生命の樹 よみがえる生命の樹 山口博 生命の樹の思想 山口博 ユーラシア草原文化と樹木 林俊雄 世界樹・生命の樹・シャマンの樹 荻原真子 モンゴルの樹木信仰 新巴雅爾 中國少數民族ホジェン族の敘事詩に謠われる「神の樹」 於暁飛 樹木の生命力と時間の想像 劉暁峰 「月中の桂」の正體をめぐる一考察 項青 「日代の宮」の百枝槻 辰巳和弘 『うつほ物語』・『源氏物語』の大樹―「死と再生」の物語 正道寺康子 中世小說(お伽草子)における樹木の諸相―四方四季の庭園の樹木、聖樹、宇宙樹、並びに擬人化された樹木 勝俁隆 生命のない庭の生命の樹 千田稔 Ⅱ ベースとしての巨樹信仰とその変容 巨樹と樹神―〈環境文學〉の道程 小峯和明 巨樹から生まれしものの神話―御柱の深層へ 北條勝貴 樹木と昔話 マツ村裕子(*「マツ」は「木+船の右」) 巨木と仙薬が奏でる物語―『うつほ』の物語、あるいは陶酔と幻想の「胡笳の調べ」 上原作和 「花の詩學」と「樹の詩學」(試論) 長谷川弘基 「ワークワークの樹」のはるかなる旅―『千一夜物語』から『西遊記』まで 長谷川亮一 近世隨筆に見る樹木奇談―樹が動くとき― 碁石雅利 漱石文學と隠喩としての植物―『門』を中心に― 李哲権 泉鏡花、魂のゆくえの物語 兵藤裕己 あとがき 正道寺康子
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16、中國人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚 2018/12

摘要:なぜ、頻繁に誤解やすれ違いが生じてしまうのか? 根底にある日中の考え方の違いとは、何なのか? 中國語を30年以上研究してきた著者が特有の思考様式や発想を分析した、ユーモア溢れる文化論。
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17、日中新時代の基本的視座 教育・環境・文化から 2018/12

摘要:桜美林大學・北京大學學術交流論集、第四弾! これからの日中関系を考えるための道標 國交回復40年を経て、日本と中國は新しい関系を構築する時代に入ったのではないか――このような認識のもと、「教育」「環境」「文化」をテーマとして行われた両大學の研究者の報告を収錄。日中両國にとって古くて新しい課題である相互理解の促進のために必読の書。 環境、大學教育、文化の各方面において、日本と中國の問題意識が次第に接近してきていることに気づく。先進國の日本とその後を追う中國という構図が段々とその影を薄くしてきた一面がこの間に(2013年から2016年の4回にわたる桜美林と北京大學の學術交流會議を通して)見て取れる。 瞠目すべき中國の近代化の速さのために、日中関系がもはやこれまでと違った新たな時代を迎えようとしているのではなかろうか。その歷史の転換期に時代が差し掛かってきている兆候を本書に収錄されている論考が示しているように思われるのである。……(佐藤東洋士「刊行にあたって」より)
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18、神秘の易経 周易が教える宇宙観と世界観 2018/12

摘要:易のもともとの文は簡単だが、それに孔子の注が加えられ、今日の「易経」が成立したとされる。天地間の仁は干・坤によって、人間の仁は水火既済・火水未済によって表わされ、易はこの4卦によって全卦が統括された一大曼荼羅をなしていると語る著者の易說のエッセンス。 目次: まえがき 第一章 易の神秘の根源「河図、洛書」 第二章 周易の三聖三古の伝承  第一節 包犧/第二節 文王/第三節 武王/第四節 周公旦 第三章 孔子の周易による儒教精神の確立  第一節 光の大聖人孔子/第二節 多次元世界の法則を熟知していた孔子/第三節 孔子と周公旦、そして周易/第四節 「史記」にみる孔子/第五節 周易と十翼 第四章 この世とあの世とは何か  第一節 孔子の偉大な悟り/第二節 この世について/第三節 あの世について 第五章 孔子の「仁」「禮」「義」「智」の思想  第一節 「仁」の思想とは何か/第二節 「禮」「義」「智」の思想とは何か 第六章 十翼からの學び  第一節 彖伝(上下)、象伝(上下)/第二節 繋辭伝(上下)/第三節 文言伝/第四節 說卦伝/第五節 序卦伝/第六節 雑卦伝 第七章 周易の現代的発展論  第一節 周易の十六の體系と根本精神/第二節 易の曼荼羅観/第三節 六十四卦の系統化、総合化/第三節 周易の十六の根本精神/第四節 天地と人の「仁」の光/第五節 卦の徳の総合的判斷(事例) 參考文獻 あとがき
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19、敦煌《毛詩音》音韻研究 2018/12

摘要:目次: 甲 研究篇  第1章 緒論  第2章 文獻分析  第3章 關於「類一致原則」  第4章 關於「開合一致原則」  第5章 關於「迴避異調同音上字原則」  第6章 關於「迴避魚韻上字原則」  第7章 關於「迴避去聲上字原則」  第8章 反切用字的通用 乙 資料編  第1部 校錄文與校注  第2部 音注總表  第3部 反切上字表  第4部 《毛詩音》殘捲圖版 引用文獻 後記
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20、張衡の天文學思想 2018/12

摘要:髙橋あやの氏のこの書は、後漢の天文學者である張衡(七八〜一三九)を中心として、中國古代における天文學や宇宙論、星座の知識などを実證的に考察した研究である。……中國の天文學には暦を製作するという科學的側面と、天體の動きにもとづいて人間社會の吉凶を判斷するという占星術――術數的側面の雙方が、確かに含まれている。科學的側面は天子が世界の中心として天の動きを正確に察知し、観測によって暦を製作・頒布して日々の生活を安定させるという強い政治的要請のもとに生み出されたものであり、一方、術數的側面は、天と人が本質的に連続していて、天の動きが人間の吉凶に反映するという中國の伝統的天人一體観から生じたものである。本書でとりあげられた後漢の張衡は中國古代天文學を代表する人物である。天文學のみか、地理學や數學についても創見の多い科學的知見の持ち主であるが、いま述べた術數的側面もまた有しているのであって、その意味では思想史的に見てきわめて興味深い研究対象といえよう。いわゆる科學的部分だけをピックアップするのではなく、思想史的事実の全體をふまえることで、逆に中國の科學の特色が照射されることが期待されるのである。 本書は、髙橋氏の博士學位論文をもとにして補訂を加えたもので、第一章から第四章までは中國の宇宙論の一つである渾天說を中心に張衡の天文學思想を論じ、第五章から第八章までは占術や星座をめぐって張衡の術數的思想をとり上げるという構成をとっている。すなわち、張衡を中心に中國古代の天文思想を數多くの関連資料を博捜して実證的に論じており、宇宙論、天文學、水の思想、星座、占星術など多方面にわたる意欲的な內容となっているのである。重要な成果としては主に次の三點があげられるのではないかと思われる。第一に、張衡の渾天說に関する包括的な考察がある。「渾」の文字のもつ意味や中國古代に流布した「水」の思想の検討は、渾天說という宇宙理論のもつ內容や思想的背景、イメージを浮き雕りにするのに成功している。また、その検討にもとづき、張衡が地球を球體とは考えていなかったとし、従來の地球說の誤りを指摘したことも重要なことと思われる。第二に、『渾天儀』の作者に関する解釈である。『渾天儀』は佚書であり、現在、その佚文によって原書の形が再構成されうるわけであるが、それは張衡自身が著わした部分と、張衡の學說を受け継ぐ後學の手になる部分とに分けられるという。この結論は、詳細に輯められた関系佚文にもとづく分析の結果としてきわめて說得力をもっており、學界に一石を投じるものといえよう。第三に、『海中占』の研究および輯佚がある。張衡の『霊憲』に言及される「海人之占」およびそれに関連する『海中占』なる文獻がいかなるものなのか、従來諸說があって一定していなかったが、佚文による內容の分析により、「渤海の海中にあるという三神山の伝承が伝わる燕・斉の方士が作成した天文書」を意味するものであると論斷しておられる。これに関連して、同文獻につき網羅的な輯佚と校勘を行なっていることも高く評価できよう。これらの成果はいずれも論拠に里づけられた手堅い論證の結果導き出されたものであり、張衡および中國古代の天文學思想の解明に貢獻しうる內容になっていると思われる。本書の評価については各専門諸家の判斷にゆだねなければならないが、ただ、これまでの研究は、張衡を科學者と見てその業績の先駆性のみを評価するものや、いわゆる中國科學史の発展の中に単線的に張衡を位置づけるものが多く、必ずしも張衡という人物の全體像をとらえようとしていなかったように思われる。髙橋氏はここで、新たな視點と資料を駆使して張衡の思想・學術の解明に取り組んでおられて、たいへん貴重である。髙橋氏は修士論文ではいわゆるニーダム問題――中國にはなぜ近代科學が発生しなかったのか――をとりあげ、博士論文ではこのように実證的な中國科學思想研究をテーマとされた。地道に研究にとり組み、コンスタントに成果を発表することでこの労作をまとめられたのである。指導にあたった教員として本書の出版を慶び、ここに序文を書かせていただく次第である。 序        吾妻重二 序章 本書の立場    一 中國における天文學と天の思想  二 科學と術數     三 張衡について      四 中國古代の宇宙論        五 本書の構成と目的  (參考)張衡年譜 第一章 「渾」の用法に見る渾天說の原義    一 上古音から見る「渾」の類型   二 「渾天」の用例    三 古代の文獻に見られる「渾」   四 揚雄における「渾」の用法    五 張衡における「渾」の用法 おわりに――渾天說の原義 第二章 『霊憲』と『渾天儀』の比較 一 『霊憲』と『渾天儀』の比較    二 『渾天儀』は張衡の作か 三 『霊憲』と『渾天儀』の扱いの相違の要因 (參考)『渾天儀』の張衡著作部分と後世の注釈部分について 第三章 渾天說の天文理論    一 張衡の渾天說――張衡は地球概念をもっていたか    二 天文理論の継承と発展 第四章 渾天說と尚水思想    一 尚水思想の系譜         二 渾天說における尚水思想 三 張衡と尚水思想と崑崙山     四 天・地・水の思想 第五章 張衡「思玄賦」の世界観    一 張衡と「思玄賦」        二 「思玄賦」の內容と構成    三 崑崙と黃帝、西王母の位置    四 天上世界の描寫 おわりに――「思玄賦」と張衡 第六章 張衡と占術 一 「思玄賦」の占術表現      二 『霊憲』の占術表現    三 讖緯に対する態度 第七章 張衡佚文の考察    一 張衡の星・星座・惑星の知識   二 張衡の佚文    三 張衡佚文と『晉志』、『史記正義』 四 張衡佚文の検討 (附表)張衡の佚文対照表 第八章 『海中占』関連文獻に関する基礎的考察    一 目錄中の「海中」諸文獻     二 「海中」諸文獻の「海中」に対する認識    三 『海中星占』、『海中占』の佚文  四 『海中占』の占辭の特徴    五 「海中」の検討         附 『海中占』の輯佚 終章 本書のまとめ 參考文獻一覧/跋/索引
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